Vol.8 自分の殻を飛び出そう(村上舜哉さん)
- カテゴリ:コラム
- 投稿日:2016.11.27
SUCCESSコラム第8号は、城西大学経済学部2年生で
「ソーシャルマネジメント」について学ぶ村上舜哉さん(20歳)に執筆をいただきました。
北海道出身の村上さんは、大学入学以降、様々な企業を訪問したり、
埼玉県鶴ヶ島市内での国際交流イベント開催に関わるなど、
非常に精力的な活動をしており、今後も幅広い活躍が期待されます。
ぜひみなさん、ご一読ください。
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僕は城西大学経済学部の大学生です。
「自分という殻を飛び出して、色んな人とたくさんの出会いをする」というのは、僕が大学生活で頑張っている事のひとつです。出会った人たちと自分の将来像や価値観などを話していくと、新たな考え方が生まれ、自分自身とても成長できると感じているからです。
しかし、こういう風に行動するようになったのは最近の事です。
過去の僕は自分の考えを言うのが苦手で、積極的な行動はできませんでした。僕が変わるきっかけとなったのは、通っている大学でのある教授との出会いでした。
授業の初日、勝浦信幸教授(62歳)から「同じ学部、同じ学年、同じ大学というくくりに留まらず、実際に大学の外や地域に飛び出して活動しよう。そこには見たことのない世界がある。そのためにも自分という殻を飛び出そう。」という話がありました。
北海道から上京してきたばかりで不安な中、「自分の殻を飛び出せ!」と言われたのは印象に残りましたが、その意味はわからないままでした。
僕たちが教授の下で学んでいる『ソーシャルマネジメント-創造的地域経営-』は、地域の問題を解決するということをテーマにしています。僕たちの大学の近隣地域には、沿線の駅前広場が有効的に活用されていないという問題がありました。ただあるだけの広場はもったいないということです。
それと、この地域には沢山の外国の方が住んでいます。その方々に対して、「怖い」などのイメージを持っている日本人がいる、という話を聞きました。その一方で、この地域に住む外国の方は「日本の人と交流をしたい」と思っているというのです。
そこで去年から地域の2つの問題を解決するために、鶴ヶ島市の広場で『つるがしマルシェ』というイベントを開くことにしました。学生が企画し、開催費用の調達、設営、広報も行います。開催に向けて、ゼミの先輩方と何度も話し合い、地域の方々を訪ねては地域の問題や人々の思いを伝え、協力をお願いしました。
外国の方には、各国の料理やダンスなどの文化を披露してもらいます。
そして、地域の人同士が交流をすることを目的としたイベントが生まれました。今年は1日で2,500人もの人が集まって国際交流を楽しみ、駅前の広場を多くの人々が理解し合う場にすることができました。
このイベントをきっかけに、僕たち学生も、地域の方々との交流を続けています。
今まで、同じ大学や同年代に留まらない、数えきれないほどの出会いがありました。殻を飛び出したら、それまで見たこと、経験したことのない世界がありました。
僕は、自分が誰かと繋がるだけではなく、人を繋げるという架け橋的な存在になりたいです。人と人とを繋げ、その人たちと新たな世界を開拓したいと思います。
教授が僕にしてくれたのと同じように。
これを読んでくれた人にいつか出会い、そして繋がれることを心から願っています。
<プロフィール>
村上舜哉(むらかみしゅんや)
1996年生まれ。北海道士別市出身。城西大学経済学部在籍。