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取扱臨床試験一覧

進行性・転移性横紋筋肉腫に対する自家造血幹細胞救援療法を併用した大量化学療法の第Ⅱ相臨床試験 (JRSG-HR03**)

「横紋筋肉腫」は、骨格筋に将来分化していく横紋筋芽細胞が“がん化”した腫瘍で、身体中のあらゆる部位から発生します。血液やリンパの流れに沿って非常に転移しやすいため、多くの患者さんが既に進行した状態で発見されます。

本臨床試験では、このような進行あるいは転移を来した「横紋筋肉腫」の患者さんを対象に、多彩かつ大量の抗がん剤を使用し、全身的な治療を強化することで、生存率が向上するかどうか、をみる試験です。

標準治療よりも強力な化学療法を行えば、再発を防ぎ、極めて不良な生存率を向上させる事ができるという仮説のもと、全体の治療を「寛解導入療法」と「大量化学療法」に分けて治療を行います。

寛解導入療法の間に手術と放射線治療による局所治療を行うと同時に、自分の血液の素となる「自家造血幹細胞」を特別な方法 で採取します。

大量化学療法は、治療を強力に行うために通常用いる数倍の量の抗がん剤を使用しますが、治療の後で「自家造血幹細胞」を身体に戻してあげることによって、最も重要な血液の機能を回復させる事ができます。これを「自家造血幹細胞救援療法」と呼んでいます。

本臨床試験は、全国54施設が参加して、2003年12月に開始され、2008年10月に37番目の患者さんが登録され、登録は終了しました。現在、各参加施設における経過観察と追跡調査を行っています。

**JRSG ・・・『日本横紋筋肉腫研究グループ』の略
**HR ・・・・・『高リスク群(再発リスクが高い患者集団)』の略